2017年04月07日

超今更ですが「una:chenter Vol.12」終了しました・弐

検査入院のため長期休暇を頂きました、園長です(瀕死)

さてざっくりとではありますが、「una:chenter Vol.12」各演目についての振り返り駄文を投下して本公演についての区切としたいと思います。客演陣は既にアタマ切り替えてるっぽいですけど(笑)

今回はボイスコ勢を中心にした(ほぼ全員?)顔ぶれでしたが、何が良かったって全員ちゃんと俺の話に耳を傾けてくれるって言うのが有り難かったですね。実を伴わないプライドとかチンケな我を通そうとする奴がいなかったからノーストレスで稽古に臨めました、これ超重要ですよ(苦笑)つまりそれが出来ない奴が実は結構いるってことです(超真顔)

あと皆そこそこ仲良しさんだったし(しょっちゅうUTGで顔突き合わせてたし)、自発的にアイデア出してくれる子達ばっかだったんで、のんびりまったりしつつもしっかり連携して建設的なディスカッションを重ねてくれましたし、自分が生業の都合で遅刻とか欠席しちゃった時でも、ある程度指示を出しておけば信頼して任せておけました。つまりそれが出来n(文字数




◆無き白のアマーリエのために

かなり早い段階で、オープニングに当てるのは決定していました。内容的にも、尺的にも。
そして三つのテーマを自分に設けながら演出プランを練っておりました。

「いかにシンプルな音響プランにするか」
「難解で内省的なシナリオを、雰囲気を損なわずに伝わり易いものにするか」
「メイン二人の引き出しをどこまで開放できるか」

最初のは、単に自分が触れなかったので(苦笑)因みに選曲は亜樹さんに全てお任せしました。素敵でしたでしょ?

二番目のは、これってモチーフがあまりポピュラーでは無い上に、意図的にミスリードを誘うような内容になってるんですね。ともすれば前衛演劇みたいな感触になりかねないというか(苦笑)なので、結構稽古の終盤で改変してたりしました。でもあんまり台詞を足したり説明っぽい箇所を加筆すると途端に安っぽくなるので……匙加減が難しかったですね。

三番目のは……まあね。実は学生時代の先輩後輩であり、つい最近までCV選考結果を総なめにしていた、いわば同人ボイドラ界隈で一時代を築いた二人の共演……って、実は一つの作品の中でがっつり絡むのは今回がほぼ初めてなんですって!それ聞いた時は皆と一緒に驚いてました。

これが同人ボイドラなら、逆の配役になっていた可能性が高いと思うんですよね。今までの彼女達の遍歴からしたら。でも自分は紗倉妃芽に、意地悪くて気品と知性を兼ね備えた蠱惑的な女性を演じて欲しかったし、亜樹さんも小豆には女性らしい女性の演技が映えると見抜いていたので、この配役はなるべくしてなった、んじゃないかなと思っております。

終盤のリップシンクは本番でも、そして稽古中でもかなり反響があって個人的には非常に嬉しい限りです。あれは舞台でもボイドラでも通用しない、朗読か映像系でこそ効果を発揮する類の演出でした。あれがあって漸く本作のエピソードの意味が伝わるかなというのと。あとはね、最後らへんのお色直しが超バタバタしちゃってゴメンネって感じでした(苦笑)



◆緑の少年と湖の少女

完成形に辿り着くまで結構迷いましたね。三歩進んで二歩下がる、じゃないけど(苦笑)

既に作品として一度世に出ているシナリオであり、またキャスティングはCD版とは得意分野も印象も大きく異なるように(ある意味意図的に)配慮した結果で。ラクだったのか大変だったのか、振り返ってみると自分でもよく分からなかったりします。

三演目の中では最も出はけや細かい動きの指定が多く、それも「朗読劇の体裁を保つ」範囲内で、最小限の労力で最大限の表現を行えるように、ということで皆からも沢山アイデアを出してもらいながら煮詰めていったのをよく覚えています。衣装も含めて一番選択肢が多く、その分固まるまで時間を要しましたね。

美鈴さんにしろ織倉とっしーにしろ、繊細さや自然さを求められるよりは、どちらかと言えば良い意味で大仰しいというか、芝居がかった感じの、大きな芝居の方が似合うタイプだと思うんですよね。なので今回はそういう方向を伸ばしてみようかなと。それでも役作りには二人ともギリギリまで頭を悩ましておりました。勿論それが役者を育てる最高の材料でもあるのですが……本当に稽古中でもそれ以外の時間でも、色々と試しながら、刷り合わせを続けていたと思います。

唯一早々に固まったのは、モリサキくん演じるヴィルヘルムですね。あのキャラは非常に美味しいんですよ、本当に(笑)しかも構成上極めて重要なトリガーなんです。彼が出てくるタイミングは全て話の流れが大きく動き出すので演じる側は自分がどういうポジションなのかを強烈に意識しなければならない、シナリオの構成と共に。そこは徹底的に注文をつけました。

一番注文をつけたのは「気持ち悪くして」って所ですけど(真顔)
もうひとつ彼には今後の重要な課題として「声色に依存しない芝居をして欲しい」というオーダーを出していました。何故ならボイスコとしてのモリサキタテワキは、今までずっとその恵まれた声色を頼りに、いやそれのみを恃みにしてきたからです。でもそのスタイルのままだとポテンシャルの大部分を腐らせたまま、いつまでも「耳触りのいい感じ」「全自動低音発声装置」程度で終わってしまう。それはあまりに勿体無い。なので演技作りの前にかなり理詰めのディレクションを下した……と思います。果たして彼は、こちらがかけ続けたプレッシャーを払拭どころか木っ端微塵に粉砕するくらいの怪演を魅せてくれました。仮に誰かの声帯と取り替えたとしても、堂々と唯一無二なる「モリサキタテワキの演技」として屹立していたのではないでしょうか。

あとCD版と公演版の両方を比較して頂けた方だけ分かると思いますが、ピーターにくっついてる二人の少年と少女の台詞が若干増えてます。正直CD版の二人はモブキャラの域を出てなくて些か寂しかったので、マスコットとしての印象度を高めるにはどーしたらよいかと色々と策を弄してみました。あとは二人とも少年役を演じた事があまり無かったそうなので、まあ面白いかなと(笑)


◆瑠璃色の夢を見たXXX

えーっと……後になって亜樹さんから聞いたんですが、これワシの結婚祝いに書かれたんですって(照)

上二つと異なり、完全に本公演のためだけに書き下ろして頂いた新作です。
注文は「ハッピーエンドにしてくれ」「緑と白とはテイストが違う奴にしてくれ」と。

この演目は本当に手探りでした。自分もそうでしたが何よりキャストがね。
稽古中は最も難産で、多分キャストへの当たりも一番キツかったんじゃないかなと思います。
各人に与えた課題もかなりシリアスで根源的なものだったんじゃないかなと。

例えば純粋な掛け合いの呼吸の合わせ方であり、細かな語頭語尾の仕上げ方であり、
長台詞の説得力であり、ラストを飾るその意味と重さであり。

「そんなの当たり前だろ?」と思う方がいるかも知れません。
でもシンプルな答えを求める式こそシンプルな重さを伴うのだなと痛感しました。
だって出来てるつもりで実は出来てない奴結構いたもん(失言)

セシル役は蓬ケイ、もう一発で決まりました。元々少年役を得意としているボイスコですが、彼女の「声をごちゃごちゃ作らなくても読んでるだけでちゃんと素朴でナチュラルな少年らしさを滲み出せる」という特質が遺憾無く発揮されたと思います。もし美鈴さんや小豆が演じたら、テクニカルではあるけれど格好良くなり過ぎちゃってたと思うんですよね。界隈受けしそうな少年声というか。でもセシル君の性格設定ってそっちじゃないんです。

オリバー役のmercyは……正直ね、結構心配してました。重荷かなって思ってた(苦笑)彼に期待していたのは「上っ面な読みを捨てて、心に訴えかける感情表現を志向すること」まぁそこは本人も気づいてくれてたようで、重責をしっかりやり遂げてくれたんじゃないかと思うのですが、いかがでしょうか。

安定してて本番に強いし対応力もそこそこあるし、良い声してるし。空きがあるところに割と自由に当てはめられる。でも、それだけだったんですよね。今までのアイツは。そういう殻をどうにか破って欲しかった。今回は普段から遊んでて仲が良いメンツとの共演という事もあって、変な気負いや照れ、格好付けを装わずに演技に集中できたんじゃないかと思います。

アナベル役のAYAに関しては、本当に語頭語尾のひとつひとつや発声などを細かく注意しました。何故かっちうと本人にとっては比較的慣れたタイプというか得意な方の役柄だから。でもそれを手癖でやってしまうと自分の経験値にはならない。

アナベルの役割って、実はセシルとオリバーの間をつなぐブリッジなんですね。二人の●●をつなぐ唯一の「人間」。見せ場は二人より少ない代わりに掛け合いの受け手役としてのハードルは二人よりも一段高く、彼女がしっかり受けてあげないと二人の台詞は生きてこない(特にセシル)。メインキャストとしては一番テクニックを要求するポジションなんですね。

泣かせて欲しかったんですね、お客さんを。稽古中ずっとそれを皆に言ってて。やっぱりプレッシャーに感じてたんだろうか?とw



……とまあ、そんな感じで。読み聞かせのつもりが結構お芝居お芝居した感じになってて、しかも土日で会場が違うからプランも変わるっていう今までやった事のない公演でした。こんな実験は出来ればもうしたくないところですが(苦笑)


……キャストの面々には少しでも明日への糧になってくれていれば。
そしてお客様には、少しでも楽しんで頂けたならば。彼等の魅力をお伝え出来ていたならば。

自分の役割は一つこなせたのかなと、そう思います。





12回+αもこんな事やってて実は今まであまり口にしたことはありませんが。

今回は本当に、最高の座組でした。

彼等と共に二夜の公演に臨めた事を誇りに思っています。

心から、そう言えます。

ほいじゃ、またいつか。まぁ夏辺りにまたやりますけどもwww











posted by 音声劇団ばなわに! at 00:47| Comment(0) | TrackBack(0) | una:chenter | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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